杏仁オイルの基礎知識
杏仁オイルが密かなブームになっているようです。これは別名でアプリコットオイルとも呼ばれている、杏(アンズ)の種の核(仁)を原料としたオイルのことで、アンズの産地として知られているのは中国や韓国の製品が多く販売されています。
杏仁オイルは、ビタミン・ミネラルが豊富に含まれているのはもちろんですが、ビタミンの中でも抗酸化作用、加齢や炎症の原因の活性酵素を除去し、血行促進作用のあるビタミンEが多く含まれ、その他にも過酸化皮脂の予防をするオレイン酸、角質細胞間脂質の主成分であるセラミドの構成成分で、皮膚の乾燥や老化、角化症などを防ぐエモリエント効果があるリノール酸、動物、植物油に多く含まれる飽和脂肪酸で、滑らかな使用感を高めて皮脂分の補油効果のあるステアリン酸、飽和脂肪酸で紫外線から肌を防御してくれるパルミチン酸も含まれています。
更には、別名「若さの脂肪酸」とも呼ばれているパルミトレイン酸も含まれており、これは皮脂中に存在していますが、年齢と共に減少して肌の老化の原因となっているのですが、これを補給できるわけです。
原料にアンズについては、アジア地域は多湿なので、どうしても農薬が必要になってしまう傾向にあり、そのあたりが気になる人には、南フランスのローヌ地方で栽培されているアンズが原料の杏仁オイルもあるので、そちらを選んでみてもいいでしょう。